プレーンヨーグルトが一般化したのは大阪万博がきっかけ

日本人の食生活に牛乳・乳製品が本格的に入ってくるようになったのは、第二次世界大戦後でした。食卓に上る順番は、まず生乳が登場し、バター、チーズと続きます。このころのヨーグルトは、甘味料と香料を加え、寒天やゼラチンで固めたものでした。

小型ガラスびん(80~100ml) の容器に入った日本独特の「ハードヨーグルト」です。

1953 (昭和翌年には、東京都内だけで1日に5万本のヨーグルトが消費されたといわれています。昭和30年代の明治ヨーグルトの広告を見ると、ラクトバチルスアシドヒラスヘ=ラクトバチルス・アシドフィルスの培養でヨーグルトをつくつたと善かれていますも
現在主流になっているいわゆるプレーンタイプのヨーグルトが出現するきっかけとなったのは、1970(昭和45年に大阪で開催された万国博覧会でした。

大阪万博のブルガリア館で本場ブルガリアの無添加で酸っぱいヨーグルトを味わった明治乳業の関係者が触発され、71年に同社が日本初のプレーンヨーグルト「明治ブルガリアヨーグルト」を発売しました。

このプレーンタイプのヨーグルトは、日本の食卓に着実に浸透しました。当初、本場ブルガリアの味と食感は、当時の日本人にとって受け入れにくいものでした。しかし、徐々に「健康」という切り口でその効用が取り上げられ、欧米ではサラダなど料理用としても幅広く使われているといった周辺情報も広まり、現在に至るわけです。

では、ヨーグルトは日本人の体にとって本当に良いのでしょうか。実は、意外と謎につつまれています。いくら乳酸菌が健康に良いといっても、乳製品の大量摂取には疑問が残るところです。

ある学者は、1945(昭和20)年以前は乳製品をほとんど摂らなかった日本人が、乳製品を積極的に食べるようになったことが、糖尿病増加の一原因になっている可能性があると指摘しています。ヨーグルトの関連本を読んでも、ほとんどは良いことしか書いてありません。

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