平安時代から食べられていたヨーグルトの歴史

ヨーグルトのもとである牛乳が日本に入ってきたのは、6世紀半ば頃です。それから約100年後、いまの茨城県あたりに牧場ができ、そのころから一部の人の間で牛乳が飲まれるようになりました。

平安時代に書かれた日本最古の医学書である「医心方」の中に「酪」「酥」「醍醐」にいて善かれています。

「酪」は、乳の粥という意味でヨーグルトのようなものです。

また「酥」は、「酪」を煮詰めたバターのようなものです。そして「醍醐」は、「酥」を精製したチーズのようなものといわれています。

日本に真の意味での乳製品が入ってきたのは、明治時代以降です。日本で発酵乳の生産が開始されたのは、1894年 (明治27) 年のことでした。

「凝乳」という発酵乳が、整腸剤として売り出されました。1908 (明治41) 年に医療の現場で、フランスから輸入したヨーグルト菌でヨーグルトをつくり、糖尿病治療に使用されて効果を挙げたといわれています。

発酵乳は、当初はその後、明治時代末期にヨーグルトや乳製品が売り出され、乳酸菌食品市場に次々と業者が参入してきました。大正時代初期には徐々に日本国内に広まり、ヨーグルトの年間生産量が34トンまでに増加しました。このころから人々に「ヨーグルト」と呼ばれるようになります。

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