まずヨーグルトの話をする際に、乳酸菌が話題に上ることはあっても、脂肪の面から語られることはまずなく、見過ごされていました。
その良しあしを脂肪の面から見てみると、豆乳に比較して、ヨーグルトや牛乳は、100g中に含まれる飽和脂肪酸、コレステロールの含有量が多いのです。
特に飽和脂肪酸は血清コレステロールを増加させる作用があるといわれています。毎日牛乳コップ1杯300mlヨーグルト200~300g前後を定期的に摂っている人は多くいると思われます。脂肪面から考えるとこれは要注意レベルなのです。
もし200~300g のヨーグルトを摂るのであれば、低脂肪タイプを選び、できれば同時に食べるチーズやミルクは控え目にします。
さらに、乳製品ばかりではなく、ほかの食材からもカルシウムを摂るようにすれば、バランスが良くなるでしょう。昭和30年代からヨーグルトの摂取量は着実に増加しています。ただ、ヨーグルトに入っている乳酸菌が、長期的に見てどのように日本人の腸へ影響を与えているかというデータは、まだ存在しません。
日本人の食事のここ40~50年の変化には目を見張るものがあり、なかなか判別が難しいのですが、どうやら腸内環境が良くなったとはいえないようです。これは、今後も注意して見守らなければならない問題でしょう。
脂肪分を控えて、ヨーグルトのいい部分だけを摂りたいのであればカスピ海ヨーグルトの乳酸菌カプセルなども現代人には合っていると思います。
脂肪はどうしても生活習慣病~ガンまでリスクになりやすいので、ヨーグルトがいいからといってデメリット部分も見なければいけません。
特に、花粉症などが増加していることからヨーグルトを勧めるTV番組も多いのですが、脂肪のデメリット部分もかんがえなければ意味がありません。
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