さまざまな方法で処理した水の状態を判断する要素としては、pH、電気伝導度、酸化還元電位、溶存酸素、溶存炭酸ガス、 ミネラル成分の内容と濃度、残留塩素濃度などがあります。およそどんな水処理法を使ったとしても、これらの要素は飲むのに適した水に傾くと考えて、さはどの間違いはないでしょう。
しかし本当の意味で「体に調和する水」であるかどうかを判断するにほ、前記の要素から判断するだけでは不十分です。もう1つの、しかも絶対に欠かせない判断の要素として、水の分子集合の大小を忘れてはいけません。
とはいえ、水分子は、きわめて小さく、また恐ろしいぼどの速さで離合集散をくり返していますから、その集合の大小を目でみて判断するわけにはゆきません。そこで利用されるのがNMR分光器です。この装置を使うと、振動数の変化として大小を判断できるようなります。
振動数は(HZ ヘルツ という数値で表現されますが、この数値が小さいぼど分子集合の小さな水ということになります。
こちらのページで紹介した処理法によるた水の振動数を以下に紹介します。
処理法による水の変化(20度)
セラミックフィルター | 水の線幅 | |
通過前 | 153 Hz | |
通過前 | 87 Hz | |
原水 | 129 Hz |
セラミックボール浸漬 | 水の線幅 | |
通過前 | 89 3 Hz | |
通過前 | 97 Hz | |
原水 | 100 Hz |
磁鉄鉱石浸漬 | 水の線幅 | |
通過前 | 55Hz | |
通過前 | 55 Hz | |
原水 | 102 Hz |
処理前の原水の振動数(線幅) がまちまちなのは、水を採取した場面が異なるからです。しかしこの点はさしたる問題でほありません。ここで重要なのは、処理前の原水と、処理後の「水」の変化の大きさだからです。いかがでしょう、
ごく微弱なエネルギーを発している麦飯石や磁鉄鉱石などを浸しておくだけでも水の質がよくなることが分かります。すなわち、水を分子レベルでよりよく変化させるためには、一般の家庭電流のように強力なエネルギーは必要なく、むしろ微弱なエネルギーによってこそ「よい水」が作れることが分かります。
では、どんな方法を使えば「体に調和する水」を得られるかについての結論を出すことにしましょう。私たちにとって、本来もっとも望ましい水とは、天界(空) から降り注いだ雨が地中に浸透し、地中をくぐる間に浄化され、同時に有用なミネラル成分を溶かしこんで還元力のある弱アルカリ性の水として整えられたものです。
しかしこうした水は、そう簡単に得られるものでほありません。まして環境汚染が進んでしまった昨今では、なおさらむずかしくなってしまいました。
たとえばごく一部とはいえ一般に使用されている井戸水の井戸は、深さでみればせいぜい15 mほどでしかないのが大半です。これでは、酸性雨である上に土壌の上層の汚染物質を溶かしこんだ水を浄化するには浅すぎます。私たちの意見としては、井戸水として理想的な「体に調和する水」を得るためには、深さにして20 mほ必要だと思われます。,
たしたがって、かつては名水と謳われた井戸水であっても、あるいは湧き水であっても、現在の実情を考えるなら、何らかの処理をしてから口にするべきでしょう。さて提唱した7つの条件に照らして考えて、さまざまな処理方法で得られた水などを5段階評価し、5 の評価を与えられるものを以下に整理しましょう。
むろん5を与えられた水が、現在得られる内で最善のものであると受け止めてください。ちなみに最低値の1は、水道水を基準として判断しました。参考までに記しておけば、現在は30数十種類以上市販されているというボトル詰めの市販水は、総じて3程度であり、中には4 程度に評価できるものもあり、ごくまれに5と評価できる製品があります。5評価できる代表的なのは、桜島 活泉水です。
5と評価される水の条件は次の5つを満たすものでになります。
- 200 mよりも深い地中から湧いた水
- 逆浸透膜を利用した浄水器のうち、一部の優れた製品で処理した水
- 天然鉱石を利用した浄・清水器で処理した水
- 電気分解方式を利用した整水器で処理した水( いわゆるアルカリイオン水)
- 場処理の整水器で処理した水( いわゆる電子水)
これらの内のどれを利用するかは、製品の価格や利用の方法を考慮しながら、皆さんに判断していただくしかありません。しかし、念のために申し上げておけば、200 mよりも深い地中からの湧き水など、通常は手に入りません。3 ~5 と評価されるボトル詰めの市販水にしても、口から入る水のすべてをこれでまかなおうとすれば、きわめて不経済です。
とすると、天然鉱石・電気分解方式・電場処理の3つが現実的ということになりますが、これらはそれぞれに利点と欠点を持っています。
たとえば、天然鉱石を利用したものは、流水式で家庭用としては十分な能力を発揮しますが、業務用としては水量が不足しております。しかし安価であるという利点も捨てがたいでしょう。電気分解方式を利用したものは、流水式でかなり簡便に利用できるものが普及しました。またかつては非常に高価だったものが、しだいに納得できる価格に下がってきてもいるようです。ただし、製品によってできる「水」の質にかなりのばらつきがあります。
電場処理のものは、5 と評価された中でも特に優れた「水″」を作れると思われます。しかし、ためおき式であるという欠点は否めません。ただし一度に作れる水の量は十二分ですから、手間さえ惜しまないのであれば、これが最善の選択かもしれません。
コメント