2019-03

ほ乳類の哺乳

子ども(新生児) に何を与えるか

かくして、太古のほ乳類の祖先は、「体の小さな子どもを産み、親と違う食物で新生児期を乗り切る」という戟略を模索しました。問題は、親と同じものが食べられるようになるまで、何を栄養源として生きていくかです。必要な のは、 タンパク質と脂質と 必須...
ほ乳類の哺乳

肉食動物の新生児は肉食で生きられるか

では肉食動物の新生児は、親と同じ肉食が可能でしょうか。まず、肉食水生動物の子ども(新生児)の場合には、肉食が可能です。水中にはプランクトンが豊富にいるからです。プランクトンは移動能力が高くないため、新生児が口を開けて水を飲み込めば水と一緒に...
ほ乳類の哺乳

草食動物の新生児は草食で生きられるか

他方の、「親と同じもの・似たようなものを食べる」方式にも問題があります。これは、草食動物の場合と肉食動物の場合に分けて思考実験するとわかります。まず草食動物の場合だが、前述のように、草食動物は草そのものを吸収しているわけでなく、胃や腸に共生...
ほ乳類の哺乳

親と異なったものを摂取する動物

次に、生まれた子どもの食物の問題を思考実験します。選択肢は、「親と同じもの・似たようなものを食べる」と、「親と異なったものを食べる」の2つがあります。「親と同じもの・似たようなものを食べる」を選択しているのは魚類、爬虫類、烏、不完全変態の昆...
ほ乳類の哺乳

子どもはなぜ、小さいのか

それにしても、なぜほ乳類は子ども(新生児)を哺乳によって育てることにしたのでしょうか?なぜ、爬虫類のように、「膵化後は世話をしない」というスタイルを選ばなかったのでしょうか?この間題について、さまざまな面から思考実験してみましょう。まず、生...